はじめに
8/7(土)に、フィヨルドブートキャンプで開催された「⚡️初めてのLT会 Vol.8」で登壇しました。
今回のテーマは、「フィヨルドブートキャンプでの活動を通して、発見したこと」で、6名が登壇しました。
私は、「悩みは一人で抱え込まず、オープンに話していこう」というお話をしました。
一緒に登壇したフィヨルド生のブログ
一緒に登壇したフィヨルド生の感想の記事はこちら!
- 初めてLT会で登壇しました - Leap of faITh
- LTデビューをした話 - ぺろのなるほどブログ
- 初めてのLT会Vol.8に参加しました - のらブログ
- fjord boot camp LT会 vol.8に登壇しました! - alto’s diary
目次
初めてのLT会とは?
フィヨルドブートキャンプで2~3ヶ月に1回開催されているオンラインLT会です。
なぜ登壇しようと思ったのか?
初めてのLT会には、何度か聞く側で参加させていただいていて、ずっと登壇してみたい気持ちがありました。
私はもともと物事を深堀りして考えるのが好きなのですが、フィヨルドブートキャンプに入るまではそれをオープンな場でアウトプットしたことはありませんでした。しかし、フィヨルドブートキャンプで、日報にコメントをいただいたり、ブログやscrapboxを読んでくださった方が「役に立った」「参考になった」と仰ってくださる経験を経て、「自分がLTで伝えたことに対してフィードバックや感想をくれたら嬉しいだろうな」「自分の発表が、誰かの役に立てたら嬉しいだろうな」と思い、登壇してみたいと思うようになりました。
ただ、勇気が出ず、なかなか声をあげられませんでした。
今回は「発見」というテーマで、「これなら私にも発表できそう」と思ったのと、最近は登壇者枠があっという間に埋まってしまうので「今申し込まないと機会を逃す」と思い、お知らせが来てすぐに衝動的に手を上げました。
準備
テーマを決める
発表直前になって焦らないように、iPhoneの「イベントまであと何日か」通知してくれるアプリを入れていました。
どんなテーマを話すかについては、1ヶ月ほど前から鍵付きののscrapboxに、ネタを思いついたらちょこちょこ書いていました。ネタ出しをし始めると、日常生活でも「あれいいかも」とふっとアイデアが浮かぶので良かったです。 2週間前になって、本格的に準備を始め、それまで書き溜めていたネタの中から選びましたが、テーマをどうするか非常に悩みました。 そんな時、メンターの伊藤さんの記事を読んで、ハッとさせられました。
聞き手にメリットを与える
うまく話すための大事なポイントは、聞き手に明確なメリットを与えることです。 これを「パワー・プレゼンテーション」の中ではウィッフィー(WIIFY = What's in it for you?)と呼んでいます。
発表の構成を考えるときは、自分の中にある「これを話したい!」「これを聞いてほしい!」という思いが起点となることは間違いありません。 しかし、そのままスタートを切るのではなく、一度自分の視点を聞き手の視点に置き換えて「それを聞いて何がうれしいの?」「その話のどこがおいしいの?」と自問自答してみると、聞き手にとっていっそう満足度の高い発表にすることができます。
(発表でうまく話すためには (富山Ruby会議01のPRをかねて) #toyamark - give IT a tryより引用)
こちらの文章を読んで、「自分が何を話したいか」にばかり目が行っていたことに気づきました。
みなさん貴重な時間を割いてお話を聞きに来てくださるので、聞いた方にとってもメリットのあるお話をしようと思いました。
発見したことというのは、自分に対して発見したこと、フィヨルドブートキャンプに対して発見したこと、プログラマーという職業に対して発見したことなど、様々な対象があると思います。
自分以外への発見だと、"いい話"で終わってしまい、「聞いた人にとってメリットがある」という条件を満たす発表はできなさそうだと思いました。
聞きにきてくださる方々はほぼ、フィヨルドブートキャンプ生なので、過去に自分が直面した問題とそれを乗り越えた経験が、同じ悩みを抱えている人の役に立てそうだと思い、「自分に対して発見したこと」にしました。
今までやってきたプラクティスの中で、Rubyプラクティスが一番時間がかかり大変で、「もっと人に聞いてみたり相談すればよかったな」と感じていました。そのため、かつての私のように、悩みを抱えているけれども話せない状態の方に向けて、「悩みは一人で抱え込まず、オープンにしていこう」と話すことにしました。
原稿を書く
だいたいの出来でスライド作成に取り掛かったが...
テーマが決まった後、そのテーマに関連することを時系列順に、privateなscrapboxに書き出しました。 フィヨルド生の(id:yana_g)さんから、
LTのスライドを作っている途中で、文脈や繋がりが変なことに気づいたことがある
と伺い、原稿を100%完成してからスライド作成に取り掛かっても、出戻りがありそうだと思ったので、この時点でスライド作成に取り掛かりました。 スライドにしたら、話す順番や文脈が変な所が浮き彫りになったり、伝えたいことに対して不要な情報がたくさん入っていることに気づいたので、一旦スライド作成をやめて原稿をしっかり作り直すことにしました。
原稿を練り直す
テーマを決めたら、あとは自分の頭の中を文字に起こすだけと思っていましたが、自分が伝えたいことを分かりやすく伝えるために、「どのような道筋を立てるのか」、「必要な情報は何なのか」を考えるのがとても大変でした。準備の中ではここが圧倒的に大変でした。
しかし大変だった分、抽象化(大事なところだけを抜き出して他は切り捨てること)の良い訓練になったと思います。
原稿を書いている途中で、
- テーマを決めている時は自信満々だったのに、内容が薄く感じて不安になる
- 5分と短いからこそ、簡潔に自分の言いたいことを伝えなければいけないのが、難しい。発表時間が短いからといって準備時間も短く済むわけではない。
- 自分が何を伝えたいのか分からなくなる
- どういう構成・順番で伝えたら分かりやすいか難しい
などの問題に直面しました。
フィヨルドブートキャンプではdiscordをコミュニケーションツールとして使っており、受講生は自分の分報チャンネルを作って自由に呟くことができるのですが、ここで"ああでもないこうでもない"と実況しながら原稿を書いていました。
過去にLT登壇された方が共感スタンプを押してくださったり、今回一緒に登壇させていただくぺろ(id:mosshu0703)さんが「お互いがんばりましょう!」とコメントくださったりと、励ましていただいたので、落ち込んでも回復することができました。ここで今回の私の発表テーマである「悩みをオープンにする大切さ」を改めて実感しました。フィヨルドブートキャンプのみなさん、ありがとうございました☺️
原稿を書いて学んだこと
試行錯誤しながら書き上げた結果、以下のことを学びました。
- 話の構成や入れるべき情報に困ったら、「自分が何を伝えたいか」というゴールを思い出す
- 盛るよりも削ることが大事。あれもこれも話したいと欲張ると伝えたいことがブレていく
- 箇条書きではなく、実際に発表で話す時の話し言葉で書くと、文脈がおかしいことに気づきやすい
次回登壇する時、これらのことを意識しようと思います。
スライドを作る
当時、たまたま自分のMacBookにミルクティーをこぼしてしまい修理に出しており、妹からWindowsのPCを借りていたので、MacとWindowsの両方で使えるKeynoteを使いました。
(慣れないPCで本番を迎えるのは避けたかったため、早く帰ってきて本当にホッとしました...)
WindowsでKeynoteを使う方法は以下の記事を参考にしました。
スライド作りは大学生の時依頼で、現職もパワーポイントを使ってプレゼンをするお仕事はないので、どうすれば分かりやすいスライドにできるのか悩みました。 こちらも同じくメンターの伊藤さんの先程の記事を参考にさせていただきました。
工夫したことその1:問いかけを入れる
客席に目をやる、問いかけを盛り込む
発表の途中に「問いかけ」を盛り込むのも効果的なテクニックのひとつです。 「〜ですよね?」とか、「〜だったりしませんか?」とか、「〜ってご存じですか?」とか、こういった問いかけを挟み込むことで、聞き手はあなたと会話をしているような気持ちになります。 そうすると、話し手と聞き手の心の距離が縮まって、聞き手はあなたの話にじっくり耳を傾けてくれるようになります。
(発表でうまく話すためには (富山Ruby会議01のPRをかねて) #toyamark - give IT a tryより引用)
こちらを読んで、初めてのLT会 Vol.6で登壇された(id:fuga__ch)さんの発表を思い出しました。
fu-gaさんは、「どんな方に聞いてほしいか」「どんな風に聞いてほしいか」を明言されてから本題に入っていました。
問いかけを入れた方が、一方的に話すのではなく、聞いてくださってる方と対話するような雰囲気になり、聞きやすいと思ったので、以下の問いかけを入れました。
fu-gaさんの発表内容については、こちらの記事に感想を書いていらっしゃいます。
工夫したことその2:箇条書きにアニメーション機能を使う
こちらも伊藤さんの記事を参考にさせていただきました。
スライドを読ませない(聞き手の意識をスライドに集中させない)
スライドが文字だらけになると、聞き手はスライドの字を読むことに必死になります。 スライドを読むのに必死になると、聞き手の意識があなたの言葉ではなく、スライドの文字に集中します。
情報量が多すぎるスライドを防止する方法のひとつは、「スライドの中の文字を絶対に折り返さない」という制約を課すことです。
(発表でうまく話すためには (富山Ruby会議01のPRをかねて) #toyamark - give IT a try)
私の話ではなく、スライドの文字を読むことに集中してしまうのはたしかに良くない!と思ったので、伊藤さんの記事を参考に、以下を意識しました。
- スライドの文字は折り返さない(実は最後のページだけ折り返しているのですが💦)
- 文字をできる限り大きくする
- アニメーション機能を使って、話に合わせて表示する
発表を練習する
ぺろさんによる発表練習会に参加する
本番3日前に、ぺろ(id:mosshu0703)さんに「発表練習会をやりませんか?」と呼びかけていただいたので、参加しました。
発表の途中でヤイヤイ言い合えるレベルの堅苦しくならない本当にただの練習会にしたいと思っているので、資料途中までしかできてないけど聞いて欲しいとかの方も全然参加していただいて構いません!
と仰ってくださったので、まだスライドが完璧でなかったですが、「むしろ完璧に作り終えてしまう前にフィードバックをいただけた方が、修正しやすい!」と思い、参加させていただきました。
アニメーション機能を使っていたので、私のスライドを進めるタイミングと、聞く方から見えるタイミングにタイムラグが生じないか心配でしたが、ここで大丈夫なことが分かり、安心できました。声をかけてくださったぺろさん、ありがとうございました!
本番直前に録画してみる
本番直前に、Keynoteの録画機能を使って自分の発表を録音してみました。
この時、自分の声が緊張のためか低くなっていて自信がない様子が伝わってきたので、本番では、お仕事での電話対応のように、声のトーンを上げてハキハキ話すことを意識して話しました。
その結果、今回のLT会のオーガナイザーの(id:ud_ike)さんに、
リハーサルのときより聴きやすくて、なんというかこなれてる感じがした
と仰っていただけて、とても嬉しかったです。
そして本番!
LT会は15時からなのですが、本番当日は始まるまでずっとソワソワしていました。ただ、「恥をかいたらどうしよう」という嫌なドキドキではなく、緊張と同時に、がんばって準備してきた発表を聞いてもらえる嬉しさや、どんな感想をもらえるかな~というワクワクした気持ちも感じていました。
このような気持ちでいられたのは、フィヨルドブートキャンプの皆さんがいつもあたたかく接してくださり、「たとえ失敗しても大丈夫」と思えたからだと思います。聞いてくださった皆さん、ありがとうございました☺️
本番は、回線トラブルやミスもなく、無事に終えられてホッとしています。
アンケートの感想を読んで
昨日(id:ud_ike)さんから、私の発表についての皆さんの感想が送られ、読みました。
感想楽しみだな〜とワクワクしていたのですが、まさかあんなにたくさんの方々がこんなに丁寧に感想をくださると思っていなかったので、本当に嬉しかったです😭✨ 何度も読み返しています。
感想を書いてくださった皆さん、ありがとうございました!家宝にします!!
さいごに
フィヨルドブートキャンプに入会したばかりの頃は、まさか自分がLT会に登壇する側で参加するとは思っていませんでした。LT会開催のお知らせがきた時、テーマは何も決まっていなかったのですが、あの時「えいや!」と半ば勢いで申し込んで本当によかったです。
今年元旦に掲げた2021年の目標の一つが、「LT登壇すること」だったので、叶って嬉しいです。
発表の場をくださったフィヨルドブートキャンプの皆様、本当にありがとうございました。
次は、技術LTに挑戦したいです!