Sakiのプログラミング学習ブログ

プログラミングについて学んだことや、学習の振返りを書いています。

初めて輪読会をやってみたらいいことばかりだったので、良かったことをまとめました

この記事は、「フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2020」の6日目の記事です。

フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2020 - Adventar

昨日はFuushi−さんの バージョン管理ツール「Git」についてでした。

Part2もあります。

フィヨルドブートキャンプ Part 2 Advent Calendar 2020


目次

はじめに

 はじめまして。Sakiと申します。フィヨルドブートキャンプというプログラミングスクールで、プログラマーを目指して学習しています。

先日、「イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本」(以下、Web技術の基本)という本の輪読会をして読了することができました。現在は「Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST」(以下、Webを支える技術)の輪読会を行っています。

一人で読んだ時よりも良いことがたくさんあったので、輪読会をやって良かったことについて書きました。
この記事を読んで輪読会に興味を持ってくださる方が増えたら嬉しいです。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E5%BC%8F-%E3%81%93%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%86%8A%E3%81%A7%E5%85%A8%E9%83%A8%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8BWeb%E6%8A%80%E8%A1%93%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC-%E5%B0%8F%E6%9E%97-%E6%81%AD%E5%B9%B3/dp/4797388811www.amazon.co.jp

TECH PLAY女子部さんに、輪読会の取り組みを取り上げていただきました。

techplay.jp

始めた経緯

 私の所属しているプログラミングスクールで、Webを支える技術を読むことが課題になっており、一人で読んだ時に知らない用語が多く、挫折してしまいました。この本が難しい場合はWeb技術の基本が、イラストが多く最初にイメージを掴むのに最適とアドバイスをいただいたので、一人で一通り読んでみました。

ちょうど読み終わった頃に、techplay女子部という女性エンジニアコミュニティで、Webを支える技術を一緒に読みませんか?と募集をしてる方がいらっしゃり、その方も分からない用語が多く読むのに苦戦されている様子だったので、Web技術の基本をおすすめし、一緒に輪読会を行うことになりました。

活動内容

  • 期間:10/7(水)~11/14(土)
  • 人数:2人
  • ツール:zoom / slack
  • 時間帯:毎朝5:00~6:00 (どちらか起きられなかったら無し)
  • 形式:予習なしで、その場で読む。10分で見開き1ページを各自で読み、次の10分で疑問点を共有する。これを3回繰り返して1時間。
  • 専用のslackチャンネル#book_webを支える技術があるので、参考になったURLや疑問点をそこで共有。

輪読会をやって良かったこと

一人で読んだ時と比べて、輪読は良いことがたくさんあったので、やって良かったことをまとめました。

✅ 疑問点をその場で気軽に共有できた

 文章の内容が理解できない際に、1人で読んでいた時は、分からない用語を調べて「きっとこんな感じかな」「こういう解釈でいいかな」という感じで、自己完結して先に読み進めていました。しかし、輪読会では疑問をその場ですぐに共有して調べあったり、話し合って整理したりすることができるので、高確率で答えにたどりつくことができました。
 その場で解決できなくても、slackのチャンネルに疑問点を投稿すると、そのチャンネルに入っていらっしゃる現役のエンジニアの方が現場の視点で教えてくださるので、疑問をそのまま放置することなく、読み進めることができました。

 また、一緒に輪読をした方が自分と同じ未経験からプログラマーへの転職を目指している方で、知識量や理解につまずくポイントが同じだったので、「こんなことも分からないの?と思われないだろうか」という不安がなく、疑問点をきちんと言語化できていなくても共有しやすかったです。

✅ 能動的に学習するので、理解が深まった

 様々な学習方法の中で、「人に教えることが一番高い効果を得られる」という話を聞いたことはないでしょうか?

ラーニング・ピラミッド
(平均学習定着率が向上する「ラーニングピラミッド」とは?より引用)

相手の疑問に答えたり、自分の解釈を話したりすることで、頭の中が整理されて理解が深まりました。
これは「人に教える」という学習方法を自然と行っていたからだと思います。

また、読んだその日のうちにscrapboxに学んだことをまとめたり、整理した疑問点をslackに投稿したりしていました。「せっかく輪読会をしたのに記録しないのはもったいない!」という思いがあったので、こういった作業も頑張ることができました。
以下は私がまとめたscrapboxの記事です。

scrapbox.io

✅ 技術・プログラミングの面白さを語り合える人ができた

私の周りにはプログラマーさんどころか、IT業界で働いている方もいないので、技術・プログラミングの面白さを語り合える人と出会うことができました。
この本はWebに関する技術について基礎から説明してくれるのですが、「この技術のおかげで今こんなに便利に使えているんだ!」「アイデアを形にできる力があるプログラマーさんってすごい!」という気持ちを共有できたのが本当に嬉しかったです。

✅ 運営側の楽しさを知った

 お互い輪読会が初めてで、どんな運営方法が良いか手探りで話し合いながら進めたので、会を運営する側も経験することができて、楽しかったです。
相手の方も「どんどん意見を出し合って良い時間にしましょう」と仰ってくださったので、色んな輪読スタイルを試せました。

具体的には、

  • 40分で見開き3Pを読んで、20分で疑問点を共有
  • 音読で代わりばんこに読んだ後、すぐに疑問点を共有

を行いました。
短く区切って読んだ方が話し合いをしやすい、理解につまずく場所が異なるので読む時は各自のペースにした方が良いという理由から、最終的に上述の形式にしました。

 また、スクールのメンターさんに、「せっかく輪読会をするなら、HackMD*1などのツールを使ってドキュメントをアウトプットすると良い」とアドバイスをいただいたので、今行っている輪読会で導入しました。

hackmd.io

リアルタイムで複数人でドキュメントを編集できるので、疑問点共有の時間を短縮できて効率的なので、使ってみてよかったです。

導入時も、「新しい方法に変えるのは面倒に思われてしまうかも...」と不安だったのですが、「そういう便利なツールはどんどん使っていきましょう!」と前向きに言ってくださったので、「もっとこの時間を良い時間にするためにはどうしたらいいか?」という提案を積極的にできました

✅ コミュニティのありがたみを痛感した

 輪読会を進める中で、たくさんの方々に支援・応援していただきました。

Web技術の基本を読み終わったところで、techplay女子部の運営の方から、「少人数の輪読会をもっと広めたいので、インタビューさせてほしい」と仰っていただき、読了おめでとう会を開いていただきました。techplay女子部の方々には、本の疑問点に現場目線で答えていただいたり、読了のインタビューをしてくださったり、大変お世話になりました。

 また、途中で同じスクールの受講生の方から輪読会に参加したいと仰っていただけました(これも本当に嬉しかったです)。しかし、それまで無料のzoomを2人で使っており、3人で使うと一回40分までしか使えないという問題があるので、スクールのメンターさんに、スクールで契約しているzoomを使わせていただけないかとお願いさせていただきました。受講生でない方もいるので、「さすがに図々しかったかな...」と不安だったのですが、快く許可してくださり、なんとこの輪読会専用のURLまで発行していただきました。

 プログラミングの勉強を始めるまで、勉強というものは一人で黙々と進め、他者と競い合うものというイメージを持っていましたが、このような経験を通して、お互いに教え合い、協力し合うコミュニティのありがたさを改めて実感しました。助けてくださった方のご恩に報いるためにも、学習をがんばらねば、と思いました。 techplay女子部の皆様、フィヨルドブートキャンプの皆様、本当にありがとうございました。

おまけ:早起きを習慣化できた

 これはこの会にしか当てはまらないことですが、この会のおかげで早起きを習慣化できました。
元々相手の方が朝派で、私も早起きを習慣化したかったのと、お互いこの本を読み終わって早くWebを支える技術を読みたいという気持ちがあったので、毎朝5:00~6:00に開催しました。(今は6:00~7:00です)
techplay女子部の方が、「自分との約束は簡単に破れるけれど、人と約束すると起きられる」と仰っていて、その通りだと感じています。

さいごに

 輪読会をやって良かったことをまとめると、理解が深まることと、一緒に学習をがんばる仲間・応援してくださる方ができることです。 この記事を読んで輪読会に興味を持っていただけたら嬉しいです!

*1:Markdownで書いたドキュメントを複数人で編集でき、リアルタイムプレビューが可能なツール